箱根駒ヶ岳、桃源台から

日程

 2025年11月10日(木)

 

行程

9:48桃源台
10:21防が沢登山道起点
10:39防ヶ沢登山口
11:56防ヶ沢分岐
12:18駒ヶ岳山頂駅13:49
14:02防ヶ沢分岐
14:45箱根山(神山)
15:16防ヶ沢分岐
16:10防ヶ沢登山口
16:23防が沢登山道起点
16:49桃源台

感想

今回は同行者がいて、あまり山登りをしないので箱根駒ヶ岳ぐらいの標高差がいいのではないかと企画。ずっと登りみたいだし、自分も登ったことがないので一抹の不安もあるけど。

朝イチの新宿発の高速バスで桃源台入り。朝の東名高速道路はいつも渋滞しているので40分遅れ。このぐらいなら許容範囲だと思う。10:00にスタートできればいいと思ってスケジュールを作ってあるので問題なし。
雲が多いけど、青空の青さが気持ちい。

同行者は自家用車で来て湖尻の駐車場に駐車するということなので、湖尻まで少し歩く。湖尻は富士急になってから1日2便遊覧船が来るようになった。ターミナルの乗船受付以外は営業していないけど。
右が到着便。左はメンテナンス中かな?

湖岸の遊歩道を歩いて登山口までいく。遊歩道は起伏がないと思ってたけど、アップダウンがある。20分ぐらい歩いて防ヶ沢登山口への分岐点。特に看板はないけど山の方への分岐はこれが最初なので迷うことはないと思う。また20分ほど歩いて湖岸道路の車道に出る。車道から湖岸方面を見ると案内が何もないので入る時は不安になりそう。
湖岸に行く道はこんな感じ。

車道を渡って元箱根方面に少し行ったら防ヶ沢登山口。以前の入山規制の名残か頑丈そうなフェンス。
立派な入口。

ここからが本格的なのぼり。最初は林床を緩やかに上がるけど、すぐ登り始める。昨日の雨の影響か、ぬかるんでいるところも少しあるけどそれほど難所はない。眺めはほとんどないけどところどころで芦ノ湖など見える。
木々の間から芦ノ湖が見える。

登山道は手が入っているところも多く、整備されている感じで安心して歩ける。標高差400mぐらいを登り切ると少し緩やかになり、防ヶ沢分岐。
ここも神山方面への入山規制の名残か立派な柵。

この辺りまできたところで同行者が下りは自信がないからロープウェイで下ることになった。そうなると下山時間の余裕を他の人に合わせる必要がなくなったので時間に余裕が出た。ここから駒ヶ岳頂上までは緩やかなのぼり。ただ滑りやすいところ、崩落しかけているところなど出てくる。20分ぐらいで頂上エリア。高木がなく熊笹の草原なので眺望がいい。場所によって色々な方向が見える。雲は多めだけど遠くまで見える。
雲は低いけど、遠くまで見える。駿河湾も見えたし大島、江ノ島も別の場所では見えた。

箱根神社元宮のあたりが頂上。熊笹の草原でどこに行っても眺めがいい。

箱根園からロープウェイでわざわざ上がっていく人が多くてそんなにいいところかなと思ってたけど、登ってみたら納得。いい観光地です。平日でこんな感じなら休日は山登りの格好をしているとだいぶ浮きそうです。
中央広場にベンチがあったのでお湯を沸かしてカップラーメンを中心とした昼食。日が翳ると風が冷たくあったかいラーメンが美味しい。

箱根神社元宮へ向かうと「駒ヶ岳山頂遺跡」の看板。説明文はないので帰ってから調べると岩石信仰に伴い周辺から土師器や古銭が出土している。神山、駒ヶ岳自体が信仰の対象で、そこにある岩石も信仰の対象ということでしょうか。
この看板の脇に馬降石がある。

箱根神社元宮は昭和39年の創建で新しめ。入口はしまっていたけど毎月24日に月次祭なのでそのときは扉が開くのかな?
箱根神社元宮。周りは大きな水たまりになっていた。

この後、ロープウェイ頂上駅まで行きトイレを済まし、同行者と別れた。防ヶ沢分岐まで戻り神山へ登り返した。約40分で頂上。登山道は防ヶ沢分岐-駒ヶ岳頂上よりは人が少ない分、枝などが覆い被さったりしていた。また岩石が剥き出しの場所も多かった。神山頂上は眺望なし。事前にわかっていたので同行者がいたら申し訳なくなっていたところだった。一等三角点がある。一等でも特に何が違うわけではないけどなんとなく嬉しい。
神山山頂の眺望はない。三角点の名前は冠ヶ岳。

冠ヶ岳方面は入山規制中。一人になったし行っちゃおうかと思って登ってきたけど、規制中にわざわざ行かなくてもいいか、気長に収まるのを待つかという気になっていた。どうせなら大涌谷方面に降りられるようになってからの方が面白そうだし。元気なうちに規制が解除されないかもしれないけどまあいいか。また、駒ヶ岳頂上で時間を取りすぎて、時間が足りなくなっている気がしていたし。と思ったけど防ヶ沢分岐に戻って冷静に計算したら十分な時間が残っていた。
冠ヶ岳方面は規制中。10分とかで行けるけどね。

頂上直前では大涌谷方向から噴気の音や匂いが流れてきていてちょっと雰囲気を味わえた。
わかりにくいけど噴気(だと思われるもの)が見えて音もした。

あとは淡々と下山。雲が多くなり日がささないと肌寒い。が、歩いていればうっすら汗をかくぐらい。湖岸道路の手前の緩やかな植林地の中で夕陽が木々の間からさしていい感じになった。
いい感じ。だけど林床はこの時間になると体感はもっと暗い。

林の中は暗くなってきていて、焦るほどではないけどゆっくりしている時間はなさそうなのでそのまま湖岸の遊歩道まで下る。
記念碑記号が地図にあったので気になっていたけど、行きは気づかず通過してしまった。帰りは思い出して探してみた。苔むすほどではないけど、少し引っ込んだところにあったのでわかりにくかったようだ。読みにくかったけど碑文を読むと忠魂碑だった。昭和23年のアイオン台風による土砂災害で営林署の住宅が家族とともに流され犠牲になったことの忠魂碑だった。地図を見直すと自然災害伝承碑の記号だった。新しい記号にはまだ慣れてない。
趣が出てきて風景と一体化している。

17時前には桃源台に到着できた。もうちょっと薄暗い。そのあとはあっという間に真っ暗になった。ここから新宿行きの高速バスで帰宅した。

箱根駒ヶ岳は眺めがよく良かった。真冬の晴天の時は気持ちいだろうと思う。また夜も星と夜景が見えていいと思う。ロープウェイの企画でやっているぐらいだし。

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