国分寺崖線を歩こうと思ったら、国分寺跡などが面白くて全然進めなかった。

日程

 2025年5月20日(火)

 

行程

10:37府中本町駅
12:31武蔵国分尼寺址
13:06武蔵国分寺址
14:24姿見の池緑地
16:41ゴール地点

感想

国分寺崖線を西国分寺あたりから歩こうと思って家を出た。
けど前に下河原線跡を歩いた時に休館日でふるさと府中歴史館に行けなかったことを思い出し府中本町駅で下車。ちらっと見ようと思ってたけど、知らないことが多く、思ったより時間がかかった。展示スペース的には広くないんですが。面白かった。もうペースが遺跡めぐりになってしまい、歩くのは二の次になった。

府中市立ふるさと府中歴史館。国府などの展示が中心で面白かった。

ここからケヤキ並木を歩いて、国分寺方面に向かう。だけど府中街道をいくのも面白くなさそうなので東芝府中工場おを西から大回りする。こちらも別に面白い道ではなかったが。

武蔵台公園に近づきやっと崖線が見えてくる。やはり舗装されてない道はいいね。崖線に沿って長細い公園。

武蔵台公園。やっと国分寺崖線ぽいところになった。

武蔵台公園を抜けて武蔵台遺跡公園へ。こちらは公園といっても団地の脇の小公園。でも縄文時代の住居あとを移設して展示してあるのはいいですね。遺跡自体は複合遺跡。今も団地や住宅が立ち並ぶ。現代まで長い間人々が住み続けてきた住みやすいところって感じか。

武蔵台遺跡公園。この団地を作った時に調査発掘されたものを移転したものらしい。看板だけじゃなく実物があるのはいい。

そこから崖線の下に降りる道が伝鎌倉街道。伝ということだけど東山道武蔵路と沿ってるし。何しろ雰囲気がいい。

伝鎌倉街道。幅といいきり通しの雰囲気といい、鎌倉街道っぽいです。

降っていくと武蔵国分尼寺跡。建物は何も残ってないのでただの広場なのですが、埋没している礎石と同じ場所に石が配置されていたり、幢竿の場所に表記があったり往時を想像すると楽しい。一段高いところにあった金堂の土台の標本が観察できる場所もある。

国分尼寺跡。こういったところで往時を想像するのが楽しい。

ちょっといった先の国分寺市文化財資料展示室を覗いてみる。国分寺跡についてなんの事前勉強もしていなかったので勉強になる。東山道武蔵路跡が公園としてあることも知り立ち寄ることとする。住田正一コレクションも面白かった。武蔵国内の群が瓦を提供し印を入れてあるということでほぼ全ての群がある。また全国の国分寺の瓦もあり面白い。

すぐ近くに武蔵国分寺跡こちらも国分尼寺跡と同じように、遺構の場所がわかり面白い。そして国分尼寺より広く復元されている。参道などもありよりイメージが湧く。崖線の森をバックにいいところに作ったなというのが感想。分倍河原の戦いの際に焼失というのも歴史が下った後に歴史に関わってくるなという思い。金堂の場所を示す土台を再建する際に、国分寺の瓦を多く作った鳩山市民と共同で瓦を焼いてそれを利用しているのも面白かった。また新田義貞の寄進により焼失した国分寺の再建して、その時にアカマツを手植えしたと。アカマツは人気があったけど昭和に焚き火により焼失した。それではということで新田義貞ゆかりの群馬県から県の木のクロマツが送られ、今も立派に育っている。こんな時代が繋がる話すき。

国分寺跡。思ってたよりかなり広い。そして整備されていて、建物は何もないけど想像しやすくなっている。それにしても暑い。

時間を使いすぎたので次に行く。武蔵国分寺跡資料館かなり引かれたけど流石にまだ行きたいとこがあるのでパス。駅からそんな距離でないのでまたこよう。

お鷹の道は雰囲気いい。木々がある程度鬱蒼としているのもいい。湧水の脇を階段で上がる。この脇の斜面の雑木林もいい感じ。

お鷹の道・真姿の池湧水群。この階段下の湧水は量も多い。ハケ下って感じがいい。

武蔵国分寺公園を通り抜け東山道武蔵路跡へ。ただの広い歩道に見えるけど、側溝の遺構の場所を色違いのアスファルトで表してあるから東山道武蔵路の広さが実感できる。ここの北方には切り通しのような遺構が出たそうでそこのレプリカも展示してある。中央鉄道学園の跡地だそうでそうでもなければこんなふうに保存はできなかったと思うと幸運だったと思う。

東山道武蔵路跡。広い歩道として確保してある感じだけど左右の色の違うアスファルトは地下の遺構を反映していて、幅がこんなにあるんだとか実感できる。

ちょっとコンビニで軽食をとって姿見の池へ。中央線のすぐ傍に緑地保全地域がありそこを突き抜け水の流れのあるところに。水量が多い流れだったのでそれを遡ってみたところ、これが恋ヶ窪用水だった。そこから上流がどうなってるかわからなかったけど水量多い。姿見の池は再建らしいけど流入水量が多いみたいで水深は浅いけどいい感じになってた。

姿見の池。再建なんですね。でも水は綺麗だし雰囲気いいです。恋ヶ窪用水がかなりの水量で流れ込んでいます。この池の下流ぐらいに東山道武蔵路が来ていたようです。

野川の源流に向かう。日立の敷地内に源流の池があるから全く見えず。看板だけ。かなり大きな池みたいだ。普通に行ける野川の最上流を目指す。ぐるっと回っていかないと行けない。ここから見ると源流の看板がある道路が結構上に見えるので日立の敷地は低いのかな。

野川の源流は日立研究所の中だから看板だけ。気になる。

野川の上流端。源流(の池?)を見たいけど日立中央研究所の中なので、公開日じゃないと見ることができないようです。研究内容も興味あるし行きたい!

野川沿いを下り、ハケ下を歩く。新次郎池湧水地は東京経済大学の敷地内。水量は少ないけど綺麗に整備されている。

新次郎池。東京経済大学の敷地内。ここを整備した時の学長の名前だそう。湧き水の水量は少なかった。

貫井神社内の湧水に行く。ここは湧水量ぼちぼち。崖のあちこちから少量わいているような感じ。

貫井神社内の湧水。ここは湧水量ぼちぼち。ここだけでなく、何箇所か崖から水が染み出している。

ここからハケを上がったところにある貫井遺跡。小金井第四小学校の敷地内。そこからハケ上を歩いてはけうえ遺跡。ここで時間切れになって今日は終了。

貫井遺跡。小金井第四小学校の敷地内。石器時代から縄文時代の遺跡。ちょっと高台。

はけうえ遺跡。ここも石器時代から縄文時代の大規模な遺跡だった模様。

貫井で今日は終了。トンネルの上から切り通しの道を見ると国分寺崖線がわかりやすい。

色々面白く全然距離は歩けなかったけど満足。
石器時代から、鎌倉時代さらには現代まで人が住み続けているのが実感できた。
斜面自体は土地利用が難しいから、そのまま雑木林として残った。そして斜面林もマンションなどに使用し始めた時期には保護の機運が大きくなっていて残ったといった場所なのかな。かなり緑地が残っていて歩いて楽しいところも多くて良かった。


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GPSの整理をするのには登山アプリが便利なのでそちらも使っています。
ヤマレコ
YAMAP

便利なんだけど無料会員だと写真枚数制限などがあって有料会員に移行しようか、他の方法を考えようか思案中です。

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